インターナショナルスクールと通信制高校のダブルスクール完全解説
近年、国内外のインターナショナルスクールに通う生徒の間で、「現地のインター校に通いながら、日本の広域通信制高校にも同時在籍する(ダブルスクール)」という進路戦略が注目されています。
高度な英語力や国際的な視野を身につけられるインター校の良さと、日本の大学受験や公的な卒業資格を確実に押さえられる日本の通信制高校の良さを両取りできるのが特徴です。
本記事では、ダブルスクールの具体的な仕組みとメリット、注意点を分かりやすく解説します。
1. なぜダブルスクールを選ぶのか?3つの大きな理由
① 日英両方の「高校卒業資格」を確保できる
一部の認可インターナショナルスクールでは、母国の教育制度に基づく卒業証書(High School Diploma等)は得られるものの、日本の文部科学省が定める「高等学校卒業資格」とは直接同等と見なされない場合があります。
日本の通信制高校に併せて在籍しておくことで、日本の大学・短大・専門学校への出願資格における曖昧さを完全に排除できます。
② 大学進学の選択肢(国内外)が最大化する
- 日本国内の大学進学: 総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜において、日本の高校の評定平均値(内申書)と、インター校での高度な英語スコア(TOEFL/IELTS)の両方をアピール材料にできます。
- 海外の大学進学: インター校の成績や国際カリキュラム(IB、IGCSE/A-Level、AP)の実績を活用し、イギリス・アメリカ・豪州・アジア各国の大学に直接出願可能です。
③ インター校での学習ドロップアウトへの安全網
英語での授業についていくのが困難になった場合や、高学年でのカリキュラム難化に直面した場合でも、日本の高校籍が確保されているため、留年や退学による進路の断絶を防ぐセーフティネットとして機能します。
2. ダブルスクールを成立させるための3つの条件
同時に2つの学校に籍を置くため、以下の条件をクリアできるか事前の確認が必須です。
- 二重学籍(二重在籍)の許可: インターナショナルスクール側および通信制高校側の双方が、他校との併用・ダブルスクールを学則上認めているか。
- 学習時間とタスク管理の実現性: インター校の宿題・プロジェクトワークに加え、通信制高校のオンラインレポート提出と年1回のスクーリングを無理なくこなせる自律的な学習スケジュールが組めるか。
- 学費のダブル負担: インター校の年間授業料に加え、通信制高校の年間費用(年間20万〜40万円程度)が加算される点。
3. 主な1日のスケジュール例(高校生モデル)
平日を例にしたモデルスケジュールです。
- 08:00 – 15:30: インターナショナルスクールでの通常授業・部活動(全編英語)
- 16:30 – 18:00: インター校の課題作成・復習
- 19:30 – 21:00: 日本の通信制高校のオンライン動画視聴・小テスト・レポート作成(週2〜3回)
- 週末: 英語検定(IELTS/英検)対策や課外活動
通信制高校のレポート提出は月単位で締め切りが設定されていることが多いため、インター校の試験期間を避けて前倒しで進めるなどのスケジュール管理が成功の鍵となります。
まとめ:進路の幅を広げるスマートな戦略
インター校と通信制高校のダブルスクールは、グローバル社会で求められる実践的な英語力と、日本社会での学歴の確実性を兼ね備えた極めて有効な選択肢です。
子どもの英語力や自己管理能力、将来の志望進路(海外大学か日本の大学か)を慎重に見極めながら、最適な学習環境を構築していきましょう。